エッセルンガ
ダメ人間から脱却するのは難しく、当然イタリアに来たところで治るようなことではない。というよりミラノに来てからはより多くの失敗し、実力不足を痛感する毎日。何が言いたいかというとそんな僕でさえ一応海外で生きられるわけだから留学というものは本当に身近なものになったと思う。しかし、こうした環境になるまで一体どれだけ多くの留学生の努力があったのだろう。偉大な先人達の孤独や、悔しさ、やりきれない想いの上に今日の留学というものは成り立っているのだと感じる。
今から400年以上前の1582年、日本から4名の少年を中心とした天正遣欧少年使節が日本人として初めてイタリア(ミラノも)を訪れている。10代の少年達が親元を離れ、言葉も通じない、何より帰国できるかもわからない中、勉強をするために海を渡ったのだ。ただただ畏敬の念を抱く。
さて、そんな僕が今なんとか生きていられるのは北イタリアを代表するスーパーマーケット、エッセルンガのおかげと言っても過言ではない(笑) というのも結局人は美味しいものをお腹いっぱい食べられれば大抵のことはやり直せる。
店内は写真のように非常に品揃えが良い。またエッセルンガで野菜を扱う際は客であってもビニール手袋着用が徹底されており鮮度へのこだわりも強い。さすが食のイタリア。まあでも一般的に食事が美味しいのは南部かな。
意外にもお惣菜や弁当なるものも普通に売っており(肉詰めピーマンやコロッケ、春雨サラダなど)、自炊のできないダメンズには非常に嬉しい。そうそう北部イタリアはヨーロッパ最大の米消費国だそうで僕も毎日お米を食べている。特にローマ米は品種は違うものの、日本の米に食感も味もかなり似ていてお気に入り。
他にも、洗剤、地味に重要な制汗剤やコピーインク、電球、USBコード、スリッパなどなどエッセルンガで買ったものは数知れず。いつ行っても職員はキビキビ働いているし、スーツを着た店長が日付や鮮度に目を光らせており、プロフェッショナルとはこういうことなのだなと感心する。ただしレジ係をのぞいて・・・・
日本のスーパーはかなり優秀だが、イタリアのスーパーは日本以上に優秀かもしれない。また、ミラノもどんどん変化しているようでどの店も夜9時まで営業しているし日本でいうコンビニ=タバッキも24時間営業だったりする。でもどうなんだろう。便利さで失ってしまうこともあるんだろうか。
今から400年以上前の1582年、日本から4名の少年を中心とした天正遣欧少年使節が日本人として初めてイタリア(ミラノも)を訪れている。10代の少年達が親元を離れ、言葉も通じない、何より帰国できるかもわからない中、勉強をするために海を渡ったのだ。ただただ畏敬の念を抱く。
天正遣欧少年使節
入口がもはや神殿に見えてくるほど世話になっている(幻覚)
値段は日本とそれほど変わらない印象
ベルトコンベアで商品を次から次へと流し会計を行う
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