スカラ座近代作品特集
スカラ座フィルで近現代の名作を聴く。曲目は以下の通り。
ワーグナー:ジークフリート牧歌
ラフマニノフ:死の島 作品29
- 休憩
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
スクリャービン:法悦の詩 作品54
ワーグナー:ジークフリート牧歌
ラフマニノフ:死の島 作品29
- 休憩
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
スクリャービン:法悦の詩 作品54
スカラ座はいつも混んでいる。
まずプログラミングがうまい。室内オーケストラ的なワーグナーとドビュッシー、大オーケストラのためのラフマニノフとスクリャービンというように前半後半が対になるように配置される。近代以降のオーケストラ作品について、大小2つの編成から堪能できるプログラムと言えるだろう。
指揮は今回がスカラ座デビューとなるロレンツォ・ヴィオッティ。スカラ座フィルはそこまで近代の作品に強いオーケストラのイメージはないが、ヴィオッティはこのオーケストラの持つ独特な魅力を存分に引き出していた。最近多いパリ系=統率学のような指揮法ではなく(むしろ分かりにくい振り方か?)ヴィオッティは高い音楽性で奏者をまとめ上げる。今後の指揮の未来を背負う存在かもしれない。
今回の曲目は個人的にドンピシャすぎて最初から最後までワクワクしっぱなしだったが、やはり聴きどころはスクリャービンの法悦の詩だろうか。自分の中で生で聴きたいオーケストラ作品No.1だったので叶って非常に嬉しい(笑)
生で聴いてみるとスクリャービンはやはりそれほど管弦楽法が上手いというタイプではない。特に金管楽器と弦楽器はかなり分離して扱われており、用いられる和音に反して鳴りの良いオーケストラサウンドはあまり聴こえてこない。とはいえ分離していることで(意図してのものかはともかく)時折管楽器&ヴァイオリンソロとオーケストラのコンチェルト・グロッソのようなセクションが現れたりと、これはこれで不思議で多様な色彩を持っていた。また金管楽器の和音配置が非常にうまくこの作品の艶めかしさの要因なのだと感じる。
終演後客席からは大歓声。皆、顔を生き生きさせながら感想を言い合っていて、そんな環境を羨やましく思った。
指揮は今回がスカラ座デビューとなるロレンツォ・ヴィオッティ。スカラ座フィルはそこまで近代の作品に強いオーケストラのイメージはないが、ヴィオッティはこのオーケストラの持つ独特な魅力を存分に引き出していた。最近多いパリ系=統率学のような指揮法ではなく(むしろ分かりにくい振り方か?)ヴィオッティは高い音楽性で奏者をまとめ上げる。今後の指揮の未来を背負う存在かもしれない。
今回の曲目は個人的にドンピシャすぎて最初から最後までワクワクしっぱなしだったが、やはり聴きどころはスクリャービンの法悦の詩だろうか。自分の中で生で聴きたいオーケストラ作品No.1だったので叶って非常に嬉しい(笑)
たまに何故か勝手に動き出すスカラ座のシャンデリア
生で聴いてみるとスクリャービンはやはりそれほど管弦楽法が上手いというタイプではない。特に金管楽器と弦楽器はかなり分離して扱われており、用いられる和音に反して鳴りの良いオーケストラサウンドはあまり聴こえてこない。とはいえ分離していることで(意図してのものかはともかく)時折管楽器&ヴァイオリンソロとオーケストラのコンチェルト・グロッソのようなセクションが現れたりと、これはこれで不思議で多様な色彩を持っていた。また金管楽器の和音配置が非常にうまくこの作品の艶めかしさの要因なのだと感じる。
終演後客席からは大歓声。皆、顔を生き生きさせながら感想を言い合っていて、そんな環境を羨やましく思った。
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